◎「のだめカンタービレinヨーロッパ」(フジ公式) ※フジ系列・2008.1/4・1/5 二夜連続・夜9時放送
連ドラのときもそうでしたが、なんかこのドラマ見終わると、思わず無意識に手がタクトを振る仕草になってしまいます。その昔、高倉健やブルース・リーの映画を見た人たちが、映画館を出ると完全に主人公になりきってしまっているという、それと同様の現象というところでしょうか。でも、ピアノを弾く仕草にはなぜかならないのですね。やはりアクションとしては指揮の方が、ということかもしれません。
さて待望の「のだめ・ヨーロッパ編」がスペシャルドラマとして二夜連続・計5時間弱一挙放送。第一夜が千秋の指揮者コンクールのエピソードを、第二夜はのだめの留学先での苦悩・奮闘をメインにした内容。 で、千秋とのだめの恋の行方は?!みたいな煽りが番宣などでいろいろと言われてましたけど、正直これはもう「ガリレオ」のコンビと一緒で、そこはかとなくって感じでそんなに進展はないでしょ、とタカをくくってたんですが、開けてビックリです。 チュ、チュ、チューまでしやがりましたね。 これはもう発狂モノの大進展という感じですが、あまりそういうところを白黒つけないのが良さでもあったんだろうと思いますが。ま、スペシャルだし、お正月だし、いいのかな?
連ドラから舞台を大きく変えてということで、新キャラ・出演陣も見逃せないところ。 千秋・のだめとパリの同じアパートに住む仲間の役で登場したベッキーとウエンツはもう、ほんとにそうとしか見えないですね。特にロシアギャルのベッキーは細かい仕草とか、ああほんとにこういう人いそうだな、という感じでしたし、セリフの間の取り方もなんとなく洋画の吹き替えの感覚を意識してるのかなとも思えて、結構良かったんじゃないでしょうか。二人ともある意味ハーフというのを逆手に取った感じもあって、なるほどこういう手もあるのかと感心しました。 千秋のライバル・ジャンを演じたジリ・ヴァンソンという役者さんも良かったですね。最初駅で登場したときはそれほどインパクト強くなかったのですが、シャープな千秋と好対照をなす雰囲気が次第に存在感を大きくしていった感じです。課題曲で自分のキャラに合わない暗い曲をクジで引いた時の卒倒ぶりもコミカルで面白かったですね。 コミカルなシーンというともう連ドラのときから定評がありましたが、今回特に「白目」のシーンが玉木さんも上野さんもすっかり堂に入った感じで、結構頻発してましたね。白目むきながらさらに顔に表情をつけるなんて相当にむずかしそうですが、さすがだなという感じです。 そして、「のだめ」といえばやはり演奏の場面。今回も圧巻でした。二夜ともにクライマックスで千秋がオケを指揮するところはほんとに涙出そうになりますね。そりゃタクト振るマネもしたくなります。
難を言えば、R☆Sオケのメンバー絡みのシーンがやや説明的に過ぎたかなというところ。舞台をヨーロッパに移したということで当然少なくなる登場場面の中で、なんとか存在感を出しておこうというところでしょうけど、そんなに無理して入れなくても良かったようにも思えます。ここの役者さんたちもそれぞれの仕事で忙しいでしょうし。 後、千秋とのだめの、それぞれの心情の描写がややウェットな感じが強すぎたかな。これも時間的な制約の中でどう描くか、難しいところではありますが。
さて今後の展開は、やはり映画、ですかね。 玉木さんも上野さんもこれで大きな当たり役を手にしたということでもあり、原作・ドラマ・アニメ・CDなど各媒体でも根強い人気は当分冷めることはないでしょう。結果が十分見込める作品として、制作側としてもやりたい気マンマンなんじゃないでしょうか。 ただ、人気のある若手俳優を集めたというところで、もうそれぞれに主役級の人たちになってきていることでもあり、なかなか今後これだけの人たちを集結させるのもだんだんと難しくなるでしょう。それと、サエコの件のようにプライベートの事情もなきにしもあらずでしょうし。年齢的にも今の雰囲気を残した状態で、できるだけ早くそういう展開に持っていければ、というところでしょうね。 ま、それよりなにより、ただ単にまた見たいな、というのがファンの本音、ですよね。
テーマ:のだめカンタービレ - ジャンル:テレビ・ラジオ
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