◎「ハチミツとクローバー」(フジ公式) ※フジ系列・火曜夜9時放送
昨年「花君」でブレイクのきっかけを得た生田斗真くんがついに主役をゲット。思えばちょうど一年前に「花男2」の第1話に悪役キャラで出てたことを考えると、大変なジャンプアップなんじゃないでしょうか。少年時代はいかにもJrらしいかわいい男の子という雰囲気で、「LOVE&PEACE」に出た頃なんかはもう一足飛びにブレイクしそうな感じもあったんですが、その後年齢を重ねるにつれ顔立ちもシャープになって、それ以前とのギャップもあってか、いささかキャラクター的に落ち着いていないのかなという印象もありました。 続々と同年代のJrたちがグループを結成してデビューしていくなか、ややメインストリームから外れていた感が無きにしも非ずだったところ、「花君」出演によってついにその「ワラカッコイイ」が開眼・開花したというわけですね。 一年前から比べてみると、顔の雰囲気も少年時代を思わせる柔らかさが戻ったようにも思えますね。自分をアピールできるキャラを確立した今、こうして主演の座を得たことも含めて、役者として大きな勝負どころになるのでしょう。 今回も、もはや持ち味にもなったコミカルな演技はもちろん、微妙な心理の揺れなどといった繊細な表現も、その表情のアクセントを使って巧みに演じているように思います。深みのある演技の素養も十分にありそうなので、今回の役で自分の技量を存分に引き出して、より大きな役者に成長して欲しいものです。
もう一人の主役、はぐみ役には十五歳にしてすでにベテラン並のキャリアを誇る成海璃子さん。ドラマとしてはこれだけ本格的な恋愛モノは初めてなんでしょうか。 しかし今回も今回で、そこはやはり成海璃子です。なかなか「普通の女の子」をすんなりあてがわれるというわけはありませんね。まあさすがに素に近い状況で恋愛モノをやるというのも、たとえ成海璃子といえどもまだ難しいかもしれませんが。 ただ、同じ「異次元」的な役でも今回はこれまでよく演ってきたようなキッとした感じではなく、非常に柔らかな繊細さを湛えたキャラなので、その点では大きなイメージチェンジ、役者としての幅を広げるチャレンジなのかもしれません。静かに微笑む表情など、そこからいろんな意味を読み取れる感じがして、さすがだなと思いますね。 それにしても、この役を敢えて成海璃子さんに持ってきたというのは大きな意味を持ちそうですね。もちろん成海さんの力量が配役の大きなポイントであるのは間違いないと思いますが。それにしても、今あまたといる二十歳前後の女優さんが本来ならこういう役をしっかりゲットして、キャリアに繋げていくべきところなんじゃないかとも思うのですが。個人的には、戸田恵梨香さんあたりが新たなはぐみ像にチャレンジするというのもおもしろいという気もしますが、今は舞台をやっているので、まあこれは無理な注文ですね。 ただ、「戦国時代」とも言われる若手女優のキャリアレースに一石を投じる配役であるのは確かなんではないでしょうか。
第一話ということで、ややとっちらかった印象は正直なところ。それと内容の性質上、年代によって評価や共感の度合いが大きく違ってきそうですね。既に大ヒットしている原作コミックや映画版と比べられてしまうことも多いでしょうし。制作側が思っているほどの結果は得られないかもしれません。 それでも、主役の二人がこの役を演じる意味の大きさを考えて、最後まで大事に作って欲しいなと思います。 テーマ:ハチミツとクローバー - ジャンル:テレビ・ラジオ
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